府中は武蔵野台地と多摩川流域の低域で占められ比較的起伏の少ない場所ですが、そんな府中に“山”があることをご存知でしょうか?
東府中駅からバスで北に約10分ほどの場所にある浅間山は標高79.6mの山で、山全体が浅間山公園として地元の人に親しまれています。
「浅間山」と書くと“あさまやま”と読んでしまいそうですが、“せんげんやま”と読み看板も「せんげん山公園」と記載しています。

そんな浅間山では日本で唯一ここでしか咲いていない「ムサシノキスゲ」が自生していて、東京都レッドデータブックの絶滅危惧I類にも指定されている非常に希少な花を見ることができます。
5月初旬から中旬にかけて開花しますが、開花した翌日に閉花してしまうため実際に見ることができるのは非常に難しく「幻の花」とも呼ばれています。

山頂までの道は舗装されていて、急斜面も少ないので幼稚園程度の小さいお子さんともお散歩気分で登ることができます。
天気が良い日には富士山を見ることのできる場所もあり、公園内には休憩所や児童公園もあるので、ムサシノキスゲや野鳥や昆虫を観察しながら散策するのもオススメです。

浅間山はすぐ近くに多磨霊園、武蔵野公園、野川公園、府中の森公園、武蔵野の森公園があり、府中市内で気軽に自然を満喫したい方にはおすすめのおでかけスポットになっています!